2013-04-02

不確実性と就活

学部時代の友人達は内定が出始め、高校時代の友人達は社会人2年目になった今日この頃。友人から就職や転職の相談を受けて思ったことを一つ。



学生にとって就活というのは非常に不確実性の高い行為です。時間も情報も経験も足りないからそれはしょうがない。基本的に選択なんていうのはfully informedな状態で行える方が珍しい。だから色々なところから内定貰ってどこ選べばいいか分からないとか、この業界の中でどこの会社にES出せばいいのか分からないとか「そんなん考えたって分からないから、適当に選んで行け」と。これは「事前調査が大事じゃない」と言っているわけではありません。それには限界があることを認識しようという事です。

大事なのはその入口での選択じゃない。入った後の選択の方です。すなわち、この会社で働き続けるのか?転職するのか?辞めて他の事するのか?という選択です。この選択の方が圧倒的に大事。基本的に、不確実性の高い選択に於いては、選択後に状況を正確に認識して合理的な修正を行うことが最も重要です。自分の状況を知れる状況にいるならば、それを知る事は何よりも大事です。孫氏の兵法にも記されているように、軍の破滅というのは指揮官の状況認識不足によってもたらされます。(この例は別にいらんかったな。)

結果からのフィードバックで事前確率を修正して事後確率を計算するベイジアンのように、会社に入社した後も状況認識と自身へのフィードバックを怠らずに最適な選択をし続けましょう。

社会経験の無い学生がこんな事書いても説得力無いですが…。


それでは(´・ω・`)ノシ

イラスト: innocent art 落描き

4 件のコメント:

  1. 初めまして。
    私は大学院留学を考えていて、この4月から大学4年生になった者です。

    奨学金について質問があります。
    私は留学に関して親からの金銭的な援助を受けることはできず、志望大学の学費から考えて自費で行くことは不可能な環境です。
    奨学金をとって留学することを考えていたのですが、先日参加した留学相談会で、給与型の奨学金をとることは難しいといわれました。

    給与型の奨学金の実態についてあまりよくわからないので、詳しい情報を教えていただけないでしょうか。
    (こちらのブログで、奨学金の応募者には東大生や慶応大生が多く、留学先もハーバードなどに行く方が多いというのを拝見しました。自分はそのようなトップ校出身でもないですし、志望先もトップスクールではありません。このような場合は難しいのでしょうか)

    突然長文での質問すみません。
    お返事いただけたら幸いです。

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  2. Akiho Tabataさん

    >先日参加した留学相談会で、給与型の奨学金をとることは難しいといわれました。
    給与型の奨学金を取得する事は誰にとっても難しいです。しかし、誰にとっても不可能ではありません。

    >給与型の奨学金の実態についてあまりよくわからないので、詳しい情報を教えていただけないでしょうか。
    給与型の奨学金というのは「貸与型の奨学金とは異なり、返還義務の無い奨学金」です。
    海外留学奨学金:国内まとめ http://abroadoctor.blogspot.ca/2012/06/blog-post.html
    に書いているように、日本国内には海外大学院への学位取得目的での留学を条件に、給与型の奨学金を給付されている財団がいくつかあります。どの奨学金に応募するとしても最低でも15倍ほどの倍率はあり、書類選考と面接選考があります。

    >奨学金の応募者には東大生や慶応大生が多く、留学先もハーバードなどに行く方が多いというのを拝見しました。自分はそのようなトップ校出身でもないですし、志望先もトップスクールではありません。このような場合は難しいのでしょうか?
    奨学金の応募者には東大・慶應に限らず、京大・阪大・東工大・一橋大などいわゆる名門大学の学生がたくさんいます。東大の准教授や助教授の方、あるいは会社員の方も応募されたりしています。個人の実感としては、海外留学を考える機会の多さゆえに結果として名門大学の方々の出願が多いだけで、選考課程に於いて学歴でフィルターをかけたりはしていないと思います。ただ、競争相手はそういう方々になるということです。
    また、志望先がトップスクールである必要もありません。あなたがやりたい研究・その研究が社会に与えるインパクトが奨学金の趣旨に沿うものであり、その研究を日本ではなく海外の研究室でやらなければならない理由があり、あなたの人物像が奨学金の奨学生としてふさわしいものであれば、志望先が問題になることはまずありません。

    知りたい事に的確に答えられたか分かりませんが、参考になりましたでしょうか?分からない事があれば、また質問して下さい^^

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  3. はじめまして、福井と申します。
    タイのバンコクで営業をしています。
    今後、カナダに永住したく、大学UBCで会計の勉強をしようかと思っています。
    永住権は今後、どのように取得するように考えておられますか?
    アメリカに比べて、限りなく不可能な状態ではないと聞きました。 基本的に移民受け入れにカナダ政府は寛大と聞きました。
    現実にはいかがでしょうか?

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  4. >福井さん
    初めまして。
    永住権の取得まで考えてこちらに来て働くとなれば恐らくSkilled workerということになると思いますが、その場合カナダでの永住権の取得はポイント制です。私も永住権を取得するとすればSkilled workerです。
    私はカナダに対して思い入れの強い方ではないのですが、今後の就職先によってはカナダでの永住権の取得も考えていています。昔、少し永住権について調べた際にはこちらの方のブログ記事が参考になりました。 http://remote.seesaa.net/article/116336081.html
    大学院の友人でこちらに来て3年目ぐらいの友人も自力で取得してましたし、アメリカほど難しくはないですね。移民受け入れに寛大というのも本当です。バンクーバーは特に移民だらけです。

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