2013-09-14

ドイツ人からいきなりメッセージがきたから会ってきた。

数年前に登録して以来全然使ってなくて、時々アップデートのメールが届くだけのmixi状態となっていたLinkedIn。

そんな閑古鳥よろしくのLinkedInちゃんに昨日初めてメッセージが届きました。会った事も無いドイツ人から。メールの内容は以下の通りです。





<簡単な翻訳>
ヘイ、◯◯!おれは日本の鉱山会社と、日本における鉱山工学の教育に興味があるしがないドイツ人さ。最近、日本の鉱山工学の教授達と会って(□□先生、知ってるよね?)、カナダの大学の鉱山学科と日本の大学の鉱山学科の交流についても話し合ったんだ。おれも君もUBCにいるみたいだし、もし良かったらコーヒーでもがぶ飲みしながらちょっと話さないかい?君の経歴にも興味あるしさ。まっ、もちろん君がよければなんだけど!下におれの電話番号とメールアドレス書いとくから、興味あったら連絡くれよな!

とまぁ、こんな感じ。悪い人じゃなさそうだし、悪い人だったとしてもそれはそれで面白いかなと思い快諾。本日午後にTGIF(Thanks God It's Friday)ムードでうるさめのバーに行ってきました。

バーの外で待ち合わせ。日本人根性発揮して予定より5分程早く着き待っていると、高級そうなロードバイクに乗ってイケメンドイツ人登場。今後、彼をグスタフ(仮名)と呼ぶ事にする。


グスタフスペック
容姿:イケメン
出身:ドイツ
大学:UBCのMining
仕事:ドイツ資本の鉱山会社、オーストラリアで鉱山技師を4年


日本の鉱業とグスタフの興味
日本って鉱業発達してるの?って人のために少し説明しとくと、国内では全然発達してません。金属鉱山としてまともに稼働してるのは菱刈鉱山という住友金属鉱山が所有する金山のみで、あとは北海道に炭鉱がポツポツあり、全国津々浦々に石灰石の鉱山が少しといった感じ。ただし、菱刈鉱山の金の品位は世界的に見ても極めて高く、鉱山の質が悪いというわけではなく規模が小さいだけです。
ということで日本の鉱業ぜんぜんダメかと言うとそうでもなく、前述の住友金属鉱山や三菱マテリアル、総合商社や新日鐵住金などはお金を払って鉱山の権益を買う事により海外にいくつか大規模な鉱山を持っています。ただ、鉱山の現場での操業ノウハウを持っているわけではないので操業は現地の鉱山会社や資源メジャーに任せて、あくまで投資家として関わっている場合が多いです。(シェアの規模的には日本の総合商社が世界中に持ってる鉱山権益のシェア全部併せて資源メジャーの3%ぐらいとかだったかな。ちょっと資料見つからない。)
投資家というと良い感じに聞こえますが、実際は日本の商社マン英語下手だし、英語上手い奴連れてきたら連れてきたで今度は鉱山のこと全然分かってないしで結構辛い立ち位置らしいです。そもそも鉱山の現場で働いた事のある人がほとんどいないので、本当に金だけ出してる状況だとか。外人に何と言われようが国内に鉱石仕入れるのが商社の役割だと言えばそれはまぁそうなんですが…。

以上を踏まえた上でグスタフが不思議がってたのは以下の2点。
・日本って鉱山工学の教育どうなってんの?
・鉱業って一口に言っても関連産業はたくさんあるわけで、特に日本のmining equipmentの会社はスゴク良い機械を作ってるのになんで SANDVIK (スウェーデンの工作機械メーカー)とかに大敗してるわけ?


日本での鉱山工学
日本で鉱山工学が総合的に学べるのは秋田大学だけです。東大・九大・北大・早稲田には鉱山工学系の研究室がありますが、研究者の数は少なく鉱山工学の一分野に絞って教育を提供しています。
秋田大学主導でそれらの大学と学会や各協会が連携した資源開発人材育成プログラムというものがありますが、参加学生の数は決して多くなく、以下の資料を見ても分かるように苦戦を強いられているようです。

国際資源開発人材育成検討会 とりまとめ

この話をするとグスタフは「あぁ、この前会ったのそれだったのか。Akita Univ.の人とかいたわ。」とのこと。グスタフ曰く、まず学生の質が……らしいです。僕はこのプログラムの存在は日本にいた時に知らなかったし、関わった事も無いのでどんな学生が参加してたかは分かりませんが想像に難くはありません。というのも、日本だと鉱山ってカッコ悪い・時代遅れというイメージが強いですからね。そもそも、学生へのマーケティング失敗してる状態です。外銀・外コン・商社みたいに過剰に人気なのもどうかと思いますが、それなりに頭良くて英語も喋れる優秀な学生取りたかったらまずはある程度の数の学生が興味持ってくれないと確率的に難しい。ベンチャーみたいに一攫千金狙って優秀なのが飛び込んでくる業界でも無いわけですし。ということで、日本の鉱山工学は教育の質云々とかの前に、学生に興味持ってもらえてない時点でdyingですよ、という結論に達しました。


日本のmining equipmentの会社
次に日本のmining equipmentの会社がSANDVIK等の会社に負けるのはなぜなのか、という話に移りましょう。グスタフ曰く、日本の会社は本当に良いCrusherやGrinding mill(どちらも鉱石を細かく砕く機械)作ってるのに、オーストラリアでもカナダでも他の会社に知名度負けてるし何なの?もっと営業すれば絶対にシェア拡大できるのにとの事。これは恐らく、英語喋れて海外鉱山会社に営業バリバリかけてリース期間の交渉とかとりまとめられるような人が社内で育成できないんだろうし、そういう人を雇う金も無いんだろうなと。日本人の英語出来なさ、あるいは英語出来ても他の出来なさをもうちょっと認識してくれグスタフ、という感じでした。


そもそもグスタフはなぜ日本の鉱業に興味があるのか
上記のような事を色々と話し込んだ後に「そういやこいつ何でそんなことに興味あるんだ?」と思って聞いてみたら、最近日本人の女性と良い感じらしくて、日本で働く事も考えているらしいです。実は日本語検定2級ぐらい持ってて、日本語もちょいちょい話せるとの事。そこで以上の話も踏まえて、日本のmining equipmentの会社の海外シェア拡大とか手伝えたら良いなとか言ってました。


真面目な話が終わった後
色々と真面目な話をした後は、学科の先輩でもあるわけですし教授の話やら授業の話やらUBCトークして、ドイツの話・オーストラリアの話・日本の話・恋愛話に花を咲かせながらチキンウィングとビールを頼みまくって楽しく過ごしました。定期的に今日のバーで飲む約束とホッケーの試合観に行く約束もしてすっかり仲良し。今度、噂の日本人女性も紹介してくれるらしいです。


まとめ
年上の見知らぬオッサンから飲みに誘われたらとりあえずビビらずに行ってみよう。後退した生え際の分だけ、稼いだ金の額だけ、別れた女の数だけ、流した涙の量だけ若者より優しいし話面白い。

ではでは(´・ω・`)ノシ

2 件のコメント:

  1. 突然の連絡失礼いたします。
    日本の建機メーカーに勤める高橋と申します。
    Mining Engineering での海外留学に興味があり、ご連絡させて頂きました。
    是非色々とお伺いたいことがありまして、宜しければ書きアドレスまでご連絡頂きたく。
    takahashi_k_029@yahoo.co.jp
    お忙しい所、申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。
    高橋

    返信削除
  2. >JTさん
    メール送らせていただきました^^

    返信削除